蒼井翔太が「Endless You」で描く、眩しいばかりのきらめき──さまざまな表現の原動力を語る

アニメと音楽、役とアーティスト。その境界線を誰よりも真摯に見つめながら、蒼井翔太は、表現に向き合ってきた。2026年の幕開けを飾るデジタルシングル「Endless You」は、自身が声優として出演するTVアニメの世界観を鮮やかに照らしつつ、あくまで歌手・蒼井翔太としてのきらめきを貫いた一曲だ。今回のインタビューでは、王子様ソングに込めた美学、「推し」という言葉へのまなざし、表現者として進化し続ける理由、そして大きな節目となるオーケストラコンサートへの覚悟まで、自身の言葉で語ってもらった。
『最推しの義兄を愛でるため、長生きします!』EDテーマ
INTERVIEW : 蒼井翔太

声優、歌手、舞台など様々な分野で活躍する蒼井翔太が、2026年1作目となるデジタルシングル“Endless You”をリリースした。同曲はTVアニメ『最推しの義兄を愛でるため、長生きします!』の書き下ろしエンディングテーマで、蒼井は主人公・アルバの最推しの存在である義兄・オルシス役も務めている。アルバの溢れんばかりの思いや、オルシスの輝かしくも凛々しい佇まいを存分に昇華した、眩しいばかりの王子様ソングだ。
蒼井は3rdフルアルバム『DETONATOR』のリリース以降、コンセプチュアルなミニアルバム『Collage』や、angelaや七海ひろきとのコラボレーション、楽曲を支える作家陣と数珠つなぎで制作した楽曲“薺”など、様々なクリエイトを続けてきた。そして2026年1月17日、18日には、自身初のオーケストラコンサート〈蒼井翔太 LIVE Orchestra 2026 Moments〉を2days開催する。彼の飽くなき表現欲求の源泉はどこにあるのだろうか。
インタヴュー&文:沖さやこ
写真 : 堀内彩香
「キラキラ以外の何も入れない!」くらいの思い
──2026年第1弾となるデジタルシングル“Endless You”は、蒼井さんも声優としてご出演のTVアニメ『最推しの義兄を愛でるため、長生きします!』エンディングテーマです。ご自身が出演する作品のテーマソングを担当される機会も多いですが、出演なさっているからこそテーマソングに還元できることや相乗効果はあるのでしょうか?
蒼井翔太(以下、蒼井):ケースバイケースではあるんですが、作品のテーマソングを歌う蒼井翔太と、その作品で役を演じる蒼井翔太は別軸で考えていますね。テーマソングはあくまでも物語の導入であり、視聴者さんが作品のイメージを膨らませたり余韻に浸ってもらうものだと思うんです。自分が演じるキャラクターの心情を描いた主題歌ならば多少なりともそのキャラクターの思いを受け継ぐことはあるんですが、受け継ぎすぎてしまうと主題歌ではなくキャラクターソングになってしまうというか。
──なるほど。演じているがゆえに、差別化が必要であると。
蒼井:僕にとっては「テーマソングを担当すること」と「役を演じること」は役目がまったく違うという認識ですね。だからこそ一緒にすることが難しい気がしているんです。
──“Endless You”は主人公のアルバが、蒼井さん演じる「最推し」の義兄・オルシスに向けるひたむきな愛情を綴った煌びやかなポップチューンです。
蒼井:デモを数パターン聴かせていただいて、そのなかでいちばんキラキラしている楽曲を選びました。観る方がこのアニメの世界に入り込むための助走としてワクワクしてもらえる曲だと感じましたし、オルシスはアルバにとって王子様的な存在でもあるので、王子様ソングがぴったりだと思いました。あと、歌手・蒼井翔太としても久しぶりに王子様ソングを作ってみようじゃないか!という思いもありましたね。
──“Endless You”の歌詞は《分かりあいたい 距離をつめたい》という恋心に近いものが描かれていると同時に、《触れてみたい でも届かない》といった距離感を描いた歌詞もあるのが特徴的だと思いました。
蒼井:“Endless You”は出会いから始まって、どんどん「君がいないと自分の生活や人生は成り立たないんだ」くらいの大きなものになっていく……という変化がある気がしています。だからおっしゃっていただいた箇所は、距離を詰めたとしても新しい不安要素が生まれて、《でも届かない》という言葉が使われているんじゃないかなって。相手のことが大好きだからこそ、どんな状況であっても「自分はどうしたらいいんだろう」と自問自答したり、不安になっちゃうんだろうなと思います。オルシスを推しているアルバくんの思いをしっかり書いてくださったと感じていますね。
──「推し」という言葉が世の中に浸透して久しいですが、この言葉について蒼井さんはどのように捉えていますか?
蒼井:ここ数年で「推し」という言葉の使い方も変わってきていますよね。もともとはひとつのグループの中でいちばん好きな人のことを推しと言っていた印象があるけれど、今は「応援している」「大好き」という意味で言っている方が多いのかなって。だから時代によって使う言葉や、言葉の使い方が変われども、応援する気持ちや「大好き」という気持ちは変わらないんだろうなと思っています。でも同時に「推す」や「推し方」は人それぞれだと思うんです。僕もSnow Manの佐久間くん(佐久間大介)やOCTPATHの四谷くん(四谷真佑)推しだけど、これは「大切な仲間」なんですよね。
──おふたりとも蒼井さんにとって、切磋琢磨できる同業者だと思います。
蒼井:僕も同じ業界にいる身として、彼らのことを応援したいし応援し続けたいんです。ずっとこの世界で生き続けて、何歳になっても「あのとき、ああだったね」と話をしたい。そういう目標を持ちたい対象が、蒼井翔太にとっての「推し」ですね。

──“Endless You”はどんなところを大切にレコーディングなさいましたか?
蒼井:「キラキラ以外の何も入れない!」くらいの思いで、ただ一心にキラキラを追い求めました!(笑) 「僕がこの作品を観てワクワクするテーマソングはこんな感じだな」とイメージしながらレコーディングしましたね。あと、今後のライヴでも歌っていく楽曲になると思うんです。僕が王子様のようにキラキラして歌って踊っている姿も想像しながらの歌入れだったので、なおさら楽しかったですね。
──おっしゃる通りで、“Endless You”はアニメのイメージだけでなく、蒼井さんのライヴのイメージが鮮明に浮かんできました。それだけ蒼井さんのボーカルが、大好きな人やものを目の前にしたときのように純粋に生き生きとしているんですよね。
蒼井:うれしいです。そうやって楽曲を聴いてくださった方が、先のことを想像していただけるのはすごく大切なことだと思っていて。「ライヴに行こう」「ライヴ観てみたいな」と思うのは、「こういう姿が観られるかもしれない」と想像できることも重要な気がしているんです。アーティストに謎が多すぎると、今の時代はライヴに足を運ぶことを躊躇してしまう人は多い気がしていて。


































































































































































































































































































































































