月刊PAM、ポップとロックの2面性で描かれたアルバム『MAGAZINE.』──ふたりで歩んできた音楽の記録

船井美玖と宇都宮未来によるオルタナティブガールズユニット・月刊PAM。ふたりは秋元康プロデュースのガールズバンド・ユニット、ザ・コインロッカーズでボーカルとして活動していたが、グループ解散を経て2023年に再始動。着実にリスナーの心を掴んでいる。
そんな月刊PAMが、これまでの歩みを凝縮した1stフルアルバム『MAGAZINE.』をリリース。本作はROCK sideとPOP sideの2枚組で構成され、これまでの楽曲を余すところなく収録している。ROCK sideには、おやすみホログラムのオガワコウイチが手がけたオルタナティブ・ロックを軸とした楽曲を収録。一方、POP sideにはヤマモトショウ、佐々木喫茶、ホフディランの小宮山雄飛ら多彩なクリエイターによる楽曲が並ぶ。OTOTOYでは本作のリリースを記念し、ふたりにインタビューを実施。アルバムに込めた思いや音楽遍歴、そして現在のスタンスについて語ってもらった。
『MAGAZINE.』OTOTOY限定パッケージ販売中!

月刊PAM『MAGAZINE.』のOTOTOY限定パッケージが現在販売中!今作のハイレゾ音源に、メンバーふたりのサイン入り10インチジャケット&メンバーランダムソロチェキがセットになったスペシャルなパッケージです。販売は1月7日(水)23:59まで!! お買い逃しのないように!
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INTERVIEW : 月刊PAM

ザ・コインロッカーズの解散を経て、2023年に再始動した月刊PAM。その歩みの集大成として完成したのが、初のフル・アルバム『MAGAZINE.』だ。時間に追われる感覚、敷かれたレールの上を走っていた過去、そして「何でもできる」と感じられる現在。POPとROCK、両極を抱えながら進んできたふたりが、いま何を思い、どこへ向かおうとしているのか。その輪郭に迫る。
インタヴュー・文:ニシダケン
撮影:つぼいひろこ
歌詞の面では、ずっと一貫して、どこか寂しさがありますね
──2025年12月24日には、月刊PAMの初のフル・アルバム『MAGAZINE.』がリリースされますね。今作はPOP Side、ROCK Sideの2枚組になっています。ポップサイドの中にもロックな側面があったり、ロックサイドの中にもちゃんと聴きやすいポップさがあったりして、そのバランスがすごく月刊PAMだなと感じました。
宇都宮未来(以下、宇都宮):このアルバムには初期からの曲もかなり入っているので、いわゆる「アルバム制作期間」みたいな切羽詰まった感じはあまりなくて、本当に集大成として出てきた感じですね。
船井美玖(船井): 月刊PAMの楽曲ってすごく幅広いんですよ。ライブのセットリストを組むと、ジャンルが全然違う曲が並ぶことも多くて、聴いている側の情緒が結構忙しいなと感じることがあったんです。それならまとめたほうがわかりやすいし、伝えやすいんじゃないかなと思って、この形に落ち着きました。
──確かに、ふたつに分けたことで、月刊PAMには「ポップとロックの両方あるんだ」っていうのが伝わりやすくなった感じがします。
宇都宮: 月刊PAMの曲は「今日はこの曲の気分!」って聞く人が気分で選べるくらい幅が広いんです。それは魅力だなって思います。
船井: ライブでもポップな曲をやりたい時もあれば、カッコつけたい日もあるんです。そういうのが全部、このアルバムに出ているなって思います。偽りなく、どっちも本当の私たちなので。

──ROCK Sideに収録されている楽曲は、おやすみホログラムのプロデューサー兼メンバーでもあるオガワコウイチさんが全て作られていますね。かなり初期の曲も収録されていますが、ROCK Sideに収録されている曲で思い出深い曲はありますか?
宇都宮:“春の夜に月と泳ぐ”です。この曲はオガワさんと出会って1年ちょっと経った頃に書いてくれた曲なんです。初めてチームで曲を聴いたときに、全員が「好き!」って言った曲なんです。「私、月刊PAMをやっていてよかった」って、心から思えた曲でもあって。だからちょっと特別扱いしちゃいますね。
──“春の夜に月と泳ぐ”で、月刊PAMの方向性がバチッと決まった感じなんでしょうか?
宇都宮: いやー……そう思っていたんですけど(笑)。そこから意外と違うタイプの曲も増えて、結果的に今回のようなアルバム展開になりました。
船井:“春月”(春の夜に月と泳ぐ)は自分たちのいちばんやりたかった曲だったんです。でもこの曲が生まれたからこそ、そこからまた違う角度の音楽にも挑戦したくなって。ポップサイドの曲が生まれたりしたんです。月刊PAMの音楽を通して、いろんな入り口から音楽を楽しんでもらえたらいいなと思って、「“春月”みたいな曲」だけじゃない曲も増やしていこうという方向性になりました。
──オガワさんのサウンドはオルタナ感が強いですよね。
宇都宮:そうですね。ジャキジャキのギターの感じを聞いてすぐに「あ、オガワさんだ」ってわかるようになりました。でも毎回全然違うタイプの曲を持ってくるのが毎回すごいなと思います。“ばらばら”は歌えば歌うほどすごさが分かるし、“happy end”は、ライブでやればやるほど盛り上がる曲になっています。
──ライブを見ていると、オガワさんとはかなり親しい印象があります。
船井: 親しくさせていただいていますね。仲良しです。
宇都宮:オガワさんがすごく寛大で、私たちと年齢も一回りくらい違うのに、対等でいてくれるんです。一緒にやっていて楽しいって思わせてくれる。それがあったから、私たちのことを分かってくれた曲も増えたんだろうなって思います。「PAMは何を作ってもうまく歌ってくれるから、やりがいがある」って言ってくれて、新しいジャンルに挑戦したいときに、曲をくれている感じがします。
──オガワさんの歌詞については、どういう印象ですか?
宇都宮:歌詞の面では、ずっと一貫して、どこか寂しさがありますね。
船井: 確かに。情緒が一定というか、ブレないなって思います。
宇都宮: オガワさんって基本的には穏やかなんですけど、視点がすごく鋭いんですよ。言い回しが独特な歌詞も多くて。あんまり経験したことのない感覚を言葉にしている感じがして、私はすごく好きです。

──特に好きな歌詞はありますか?
宇都宮: “春の夜に月と泳ぐ”の「笑い合ったり 困ったりせわしなくて それを普通だと思ってた」という歌詞がすごく好きです。いろんなことが「当たり前じゃないんだよな」って思えて。それに気づける人たちでありたいなって思いました。
船井: 私は“夢のような日々”の歌詞も好きです。2番の「何も考えないように過ごしていたい ただ笑ってるだけ それも悪くないよな」のところです。そうやって、小川さんはいつも当たり前のことに気づかせてくれますね。
宇都宮:オガワさんの曲って、なにかが終わった後の曲が多い気がします。真っ最中を描くというより。終わった後のその先を描いているというか。
船井:確かにそうかも。でもそのなかでも“息をする旅”は、「始まり」を描いた曲ですね。この曲は、PAMをはじめたときにオガワさんがはじめて書いてくれた曲です。私たちがザ・コインロッカーズとして活動していたことを知った上で、当時を想像しながら書いてくれたんです。サウンドとは裏腹に、すごく明るくて素敵な曲だと思っています。















































































































































































































































































































































