REVIEWS : 113 インディ・ポップ〜ロック (2025年10月)──OTOTOY編集部

"REVIEWS"は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をコンセプトに、さまざまな書き手がここ数ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューするコーナー。そういえば……ということで前回から隔月でOTOTOY編集部が主に国内のインディ・ポップ〜ロックの分野でのビビッときた作品をレヴューします。日々、大量の音源や頻繁なライブにも接しているOTOTOY編集部のスタッフが「これは聴くべき」という作品たちです。今回はまさかの大遅延で9月、10月のリリースからピックアップ。
OTOTOY REVIEWS 113
『105 インディ・ポップ〜ロック(2025年10月)』
選・文 : OTOTOY編集部 / 石川幸穂、菅家拓真、高田敏弘、TUDA、藤田琴音
バスクのスポーツ 『Louranda』
廃棄されたショベルカーの頭部に置かれたおもちゃのお城。このジャケットの世界観が、4曲を通して展開されているように思う。破壊されたものの中でビルドアップしていく様。諦念の中で上に上にと駆け抜けていく感覚。そのフィーリングはEP頭の「Louranda」に顕著だ。バトルス的な速くマッシブなプログレが即座に終わり、金具が擦れる音、叫び声(に似た何か?)と共に調子ハズレなピアノがリズムを刻むと、徐々に序盤のフレーズと速度に戻ろうとするようで、全く違うムードを纏う。3,4曲目は印象的なフレーズの繰り返しを保ちながら、サウンドスケープやサックスによってスピリチュアル・ジャズのようにも聞こえてくる。Picchio dal Pozzoなどカンタベリー的とも言えるかもしれない。諦めるの諦めるか〜、そんな気持ちにさせてくれる。(T)
フー・ドゥ・ユー・ラブ 『We Don't Know What Love Is』
ファースト・アルバム『フー・ドゥ・ユー・ラブ』では、楽曲ごとに強いパワーを放つ名曲が並び、ソングライティングを担う村上貴一(元キイチビール&ザ・ホーリーティッツ)と岩出拓十郎(本日休演)、それぞれの才能が鮮烈に刻まれていた。セカンド・アルバム『We Don't Know What Love Is』では、2024年加入のドラマー・茂木左を含む3人の個性がより明確に立ち上がり、互いを強く意識し合った結果としてのアンサンブルへと到達している。主旋律と対になるのではなく、同じ動きを重ねて厚みを生むコーラスワークはさらに研ぎ澄まされ、前作以上に印象的に響く。ライブも観るたびに進化を感じさせ、次作への期待は高まるばかり。いつもときめきをありがとう。(石)
I have a hurt 『00:00.00』
"ibitsu na sad punk"を鳴らし続けてきたオルタナティブ・ロック・バンド・I have a hurt。2025年をもってライヴ活動を休止するという彼らが、その前に残してくれた最高のEP。ポスト・ハードコアの影響を色濃く感じさせるサウンドや、人々の内面と深く向き合う鋭くも優しい歌詞が存分に散りばめられた本作は、彼らがこれまで築いてきたバンドの歴史の深さや重さを強く感じさせます。聴いていると、少し背中を押してくれるような気がして、このEPを聴くとなんだか春が待ち遠しくなります。(藤)
















































































































































































































































































































