編集部が注目する今週のリリース作品
サニーデイ・サービスのニューAL
つい先日はソロで全32曲のアルバムをリリースしたと思いきや、サニーデイでも新譜を制作していたとは…相変わらず凄まじいバイタリティに感服。精力的にツアーやライブもしていたので、意外とアルバムとしては2年9ヶ月も間が空いていたとは。ジャケ、タイトル通りの爽快ど真ん中なロックンロール12曲、キャリアを重ねてもこんなにフレッシュなバンドをやれるのって本当にミラクルすぎません?と言いたくなるアルバム。(高木)
8周年を迎えたアイマスゲームのミニ・アルバム
先日サービス開始8周年を迎えたアプリゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』。それを記念した楽曲"蝶々むすび"を収録したミニアルバムが配信開始。作詞・作曲を担当したのはバンド・おいしくるメロンパンのフロントマンを務めるナカシマ氏! 他にも以前発表された楽曲の歌唱メンバー違いver.も収録された贅沢な一枚です。(藤田)
ニック・ドレイクのファースト、デラックス盤がリリース
1969年リリースのファースト・アルバムが、アウトテイクを収録した4ディスクで再発!レーベルのライブラリーや共同制作者のベヴァリー・マーティン、ケンブリッジ時代の知り合いが保管していたテープを引っ張り出して編集されたという今作。完成前のセッション音源とオリジナルを聴き比べるとその意図がよりわかるということもあるのでは。何より、最後のディスクに収録されたオリジナル盤の録音の美しさを普段以上に味わえます。ギターにフェアポート・コンヴェンションのリチャード・トンプソン、ベースにペンタングルのダニー・トンプソンを招いて作られているので、二人の演奏を目当てに聴くのもいいですね。(津田)
The Otalsのセカンド
シューゲイザーが夏と結びついたのはいつどこからなのだろう? これは日本特有の感覚なんだろうか? この夏を描くためだけに準備されたという、The Otalsの2ndフルアルバム。全17曲、70分超の大作。「永遠と一瞬」の対比がテーマであるならば、たしかにそれは夏そのものだ。いわゆるシューゲイザーの「浮遊感」とは異なる、FAXxxxxxとMarinaの男女ツイン・ボーカルの「虚構」が、ふと地に接するときに感じるヒリつきは、常になにかが足りなくて終わることが分かりきっている夏の痛みと同じだ。(高田)
初のソロ名義アルバム
丸い光のようなサウンドと、キラキラとしたテクスチャ感が混じる作品。開放感のあるライド・シンバルが特徴的なピアノ・トリオ編成や、ピッチシフターを用いた美しいヴォーカルや、危ういコード、マルチなメロディが交差する、アヴァンギャルドなトラックも。そしてM4"Loops"のShökaの声が最高です。まさに楽器としての声。艶やかなストリングスの音や、重量を残したタムの音がお気に入りです。きちんと全曲パワーがあって、最高です。(菅家)
オトトイパーティー通信