友希那にとっては、Roseliaというバンドにリサがいてよかった
——1つ伝説が生まれましたね。6月26日には3rd Album『Für immer』がリリースされます。今作は全体を通してどのような作品に仕上がりましたか?
相羽:今作には新曲とRoseliaが始まった頃の曲も入っています。これまでのRoseliaの思いも入っていますけど、未来に向かっているAlbumなのかなと思います。
中島:“BLACK SHOUT”(1st Single)も入っていますからね。過去から未来への変化がわかりやすいのかなと思います。私たち自身もRoseliaも成長して、「こんなこともできるようになったんだぜ!」というものを感じてもらえるかなと。
相羽:リリースするたびに「成長している」とは言っているんですけど、成長を感じられなくなったら終わりだと思うんですよ。「Für immer」って「とこしえに」という意味なんですけど、最後の“Floral Haven”という楽曲にも「とこしえに ただ愛し」という歌詞があって。それが全てかなと思います。愛することを覚えたんですよ、Roseliaは!というより湊友希那は!
中島:みんな成長したね。
相羽:ただただ自分の思いをぶつけていた友希那が、メンバーのことを思い、ファンの人にも愛を向けられるようになって(笑)。
中島:そうそう(笑)。
相羽:これもきっと(今井)リサちゃんのおかげです! 見捨てずにずっと幼馴染でいてくれたからこそよ。友希那にとっては、Roseliaというバンドにリサがいてよかったと思うよ。なんで最初から入れなかったんだよっていまは思うけど(笑)。
中島:当たり強かったよね、最初は(笑)! 良かった、愛してくれて。だから今作は愛のAlbumですね。
相羽:ついてきてくれたメンバー全員に本当に感謝ですね。でも楽曲は強いんだよね。メッセージは違えど、それぞれ強い。

——新曲についても聞かせてください。まず1曲目の“Sage der Rosen”。
相羽:またとんでもない曲がきたなと。Roseliaのゴシックな部分が強調されて、強調されずぎてクラシックな感じもあります。こういう方向性もめちゃくちゃ良いなと思いました。そして私はみなさんの聴いた感想が気になっているんですよ。「ライヴに来たあなたたち、実はすでにこの曲を聴いていますよ」(友希那風に)ってね。
中島:「知っているはずだよ」(リサ風に) (笑)。実はこの曲は前回の単独ライブ〈Farbe〉と今回の〈Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」〉のオープニングでかかっていたんです。それをなんと歌詞をつけて新曲にしちゃった(笑)。
相羽:今までは既存のクラシックの楽曲で入場していたんですけど。あ、入場っていうとプロレスみたいだな(笑)。
中島:オープニング曲ね(笑)。
相羽:そうそう(笑)。〈Farbe〉の頃からRoseliaのオープニング楽曲を作ろうって話していたんです。そのときからすでにこの楽曲に歌詞がつくことは決まっていたんですよ。
中島:それがAlbumの中に入りました! しかも1曲目!
相羽:しかもこれでドイツ語も覚えられるんですよね。だからちょっと賢くなれます。
中島:頑張って皆さんにも覚えていただいて。
——「Eins, Zwei, Drei, Vier」、「Im Namen der Wahrheit」という歌詞がありますもんね。この部分はファンの方にも歌ってほしい部分なんですか?
中島:そうですね。聴き込んで、私たちと一緒にドイツ語を叫んでください!
——3曲目に収録されている“覚悟のLiberation”についてはどうですか?
中島:この楽曲は各々ソロパートがあったり、みんなで一緒に歌う部分があったりするので、その前のコールを一緒に歌ってほしいです。
相羽:私はDメロの「押し殺した想いも」からのパートがすごく好きですね。ライヴではその部分で、みんなを見ながら階段を降りていくんです。友希那にもRoseliaにも「ありがとう」って思いますね。それに「決して譲れないものの為に 歌い続けてゆく」の歌詞がすごく好きなんですよ。
中島:ストーリーの中で Roseliaは結構戦ってきたもんね。
相羽:そうそう。まさにそのときを感情を歌にした楽曲でもあるので、妥協して歌えないんですよ。しっかり全身全霊を込めて歌っています。
中島:私は個人的に「代わりに叫ぶよ」という、(宇田川)あこのパートが好きなんですよ。感情がすごくこもっていて。
相羽:めっちゃ叫んでいるよね。あこちゃんがそれだけ叫んでるから、私もそのあとのパートをそれに合わせて歌ったのよ。そしたら「友希那はそこまで叫ばなくて大丈夫です」って言われちゃって(笑)。
中島:あら(笑)。でもたしかにしっとりした部分だからね。
——“覚悟のLiberation”はすでにライヴで披露されていますよね。お客さんの反応はいかがですか?
相羽:フルで演奏するのはこのツアーがはじめてだったので、特に大阪特別公演ではみなさん真剣に聴いてくださっていました。
中島:北海道でも愛知でも福岡でも“覚悟のLiberation”はすごく盛り上がっていたので、東京ではもっとすごいものがお届けできると思います。だんだん公演を重ねるごとにノってくれている感じが伝わってくるので、嬉しかったですね。
——曲自体が成長しているという側面もあるかもしれませんね。
相羽:そうですね。楽曲自体がどんどん変化しているのを感じました。
